美容皮膚科で使われるステロイド
美容皮膚科などの皮膚科で処方されるステロイドは、かゆみや炎症を抑える作用があり、湿疹や皮膚炎など様々な病気の外用薬に使われています。
美容皮膚科で医療脱毛を行った後、痛みや炎症を抑えるためにステロイド軟膏が処方されたり、円形脱毛症の治療に使われることもあります。
ステロイドを処方する場合、体の各部位によって異なる軟膏が出されますが、これはステロイドの吸収率が各部位によって違うため、皮疹の程度と部位別の吸収率を考えて、最適な軟膏が処方されます。円形脱毛症は、症状が軽い場合、保険適用でステロイドの局所注射を行いますが、有効性が高く注射後1ヵ月ほどで発毛することが多いです。
ニキビ跡の原因の一つに、跡形が残ってしまうケロイドがありますが、ステロイドの局所注射によって、ケロイドの原因であるコラーゲン増殖や顔の赤みを抑えることも可能です。
ケロイドに直接注射することで、注射後、患部を強くこすらないようにすれば、数日から数週間で効果が現れます。
ケロイドの痒みや腫れに効果的で、月に1度、施術時間5分〜10分で何度か注射するのが一般的。3〜6回の通院を目安に、肌の凸を目立たなくし透明感ある肌へ再生させます。
手術ではないので身体への負担は少ないですが、局所注射は痛みを伴うので、ステロイドを含むテープを局所に貼る方法もあります。けれど、ステロイドには血管拡張などの副作用で血管が浮き出る症状が表れるので、使用の際は医師の説明をきちんと受けることが大切です。
また、ステロイドを塗布している人の医療脱毛は、医師の同意があれば患部を避けて施術することはできますが、施術当日はステロイド外用薬の使用を控えて来院してもらう場合もあります。
内服している場合は、ステロイドは免疫力を低下させて感染症リスクを高めるため、医師のカウンセリングで内服ステロイド剤のことを相談し、タイミングを見極めながら薬の使用をやめて施術に備える必要があります。