尋常性痤瘡に対する美容皮膚科での治療について
尋常性痤瘡という言葉を知っていますか。尋常性痤瘡とは、顔にできるニキビの医学的な名称のことです。
特徴としてニキビの大きさが不均一だったり、炎症の進み具合によって白ニキビや赤ニキビなどの色の違いがあります。そもそも肌表面には、常在菌と呼ばれるさまざまな菌が生息しており、通常であれば肌を守る働きをしています。
ところが、ストレスなどが原因で腸内環境が乱れることにより、肌の免疫力が低下してしまいます。するとアクネ菌という細菌の一種が増殖することにより、ニキビができてしまうわけです。ニキビに自己流ケアは禁物とわかっていても、ニキビを潰したり、誤ったケアで悪化させている人も少なくありません。
ニキビは自己判断せず、できてしまったら早めに美容皮膚科を受診することが大切です。美容皮膚科では、ニキビの炎症を鎮めて悪化を防いだり、ニキビ痕を改善するなど悩みに応じた治療を行います。まずニキビができてしまったら、悪化する前にプラセンタという成分を直接皮下に注射します。次に、ニキビの種類別についての施術方法です。
白ニキビには、膿を出すことでニキビの悪化を防ぐ炭酸ガスレーザーという施術方法を行います。殺菌作用を持つレーザー光が毛穴に詰まったコメドや膿を排出します。ニキビの再発予防にも効果的です。他にも炎症性の赤ニキビには、クリアタッチがおすすめです。
アクネ菌やバクテリアなどを殺菌し、肌の赤味や皮脂分泌を抑制してくれます。
さらにトータルケアとして、肌質を改善する働きがあるフォトシルクプラスについてです。炎症性ニキビや残った赤みを改善でき、ニキビ跡が残りにくくなります。施術方法は冷却ゲルをまず塗布し、顔全体に隙間なく光を照射します。
麻酔は行いませんが、思っていたより痛くなかったという声が多いようです。またメラニンに反応する強い光を照射するので、シミの色素を分解してくれます。
一時的には色素は濃くなりますが、やがてその部分は剥がれ落ちてきれいな肌になるので、日焼けによるシミやくすみにも効果が期待できます。
このように、尋常性痤瘡という顔ニキビに対する美容皮膚科での治療はニキビの対処に加えて、肌質そのものの改善に効果的です。必要に応じて美容医療を上手に取り入れましょう。